中性脂肪とは?

中性脂肪(トリグリセリド:TG)は、体内でエネルギー源として使われる脂肪の一種です。食事から摂取した糖質や脂質は、肝臓で中性脂肪に変換され、必要な時にエネルギーとして利用されます。
中性脂肪は肝臓で合成・代謝されるため、その値は肝臓の状態とも深く関係しています。肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積すると脂肪肝になります。健康診断では脂質異常症のスクリーニングとして測定されますが、肝臓の健康を考える上でも重要な検査項目です。
基準値の目安
中性脂肪の一般的な基準値は以下の通りです。
中性脂肪(空腹時)
150 mg/dL未満
数値の評価
- 150 mg/dL未満:正常
- 150~299 mg/dL:軽度高値
- 300~499 mg/dL:中等度高値
- 500 mg/dL以上:高度高値
※中性脂肪は食後に一時的に上昇するため、空腹時(10時間以上絶食後)の測定が基本です。食後に測定した場合は、基準値より高く出ることがあります
数値が高くなる原因
中性脂肪が上昇する原因には、以下のようなものがあります。
脂肪肝・MASLD/MASH
肝臓に脂肪がたまった状態です。血液中の中性脂肪が高い方は脂肪肝を合併していることが多いです。脂肪肝が進行すると脂肪肝炎(MASH)となり、肝硬変へと進行する可能性があります。
アルコール性肝障害
過度な飲酒は肝臓での中性脂肪の合成を促進します。アルコール性脂肪肝では中性脂肪が上昇することが多いです。
食事・生活習慣
糖質の過剰摂取(ごはん、パン、麺類、甘いものなど)、脂質の過剰摂取、運動不足は中性脂肪を上昇させる主な原因です。
その他
糖尿病、甲状腺機能低下症、肥満、ネフローゼ症候群などでも中性脂肪が上昇することがあります。
数値が低くなる原因
中性脂肪が低下する原因には、以下のようなものがあります。
肝硬変
肝硬変が進行すると、肝臓での中性脂肪の合成能力が低下して、血液中の中性脂肪が低くなることがあります。
その他
甲状腺機能亢進症、低栄養状態、栄養吸収障害などでも中性脂肪が低下することがあります。
中性脂肪が高いとどうなる?
中性脂肪が高い状態が続くと、様々な健康上の問題を引き起こします。
脂肪肝のリスク
肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝になります。脂肪肝は放置すると脂肪肝炎から肝硬変、肝臓がんへと進行する可能性があります。
動脈硬化のリスク
中性脂肪が高いと動脈硬化が進行しやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
急性膵炎のリスク
中性脂肪が500 mg/dLを超えるような高値では、急性膵炎を発症するリスクがあります。
検査で異常を指摘されたら?
中性脂肪の異常は、肝臓の病気と密接に関連しています。脂肪肝はAST・ALT・γ-GTPなど他の肝機能検査が正常でも存在することがあり、エコー検査で確認することが重要です。健康診断で中性脂肪の高値を指摘された方は、肝臓の状態を詳しく調べることをおすすめします。
「健康診断で中性脂肪が高いと言われた」「脂肪肝を指摘された」という方は、吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックへお気軽にご相談ください。