皮膚に赤い血管模様がある方へ

「胸や顔に赤い斑点がある」「赤い点から血管がクモの足のように広がっている」といった症状は、くも状血管腫(くもじょうけっかんしゅ)と呼ばれ、肝臓の病気のサインである可能性があります。
くも状血管腫は、中心に赤い点があり、そこから放射状に細い血管が広がって見える皮膚の変化です。クモが足を広げたような形に見えることから、この名前がつけられました。このような症状が見られる場合は、一度肝臓の検査を受けられることをおすすめします。
吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックでは、肝臓専門医・指導医である院長が血液検査とエコー検査で肝臓の状態を詳しく評価し、くも状血管腫の原因を確認します。
こんな症状はありませんか?
- 胸、首、顔、腕などに赤い斑点がある
- 赤い点のまわりから細い血管が放射状に広がっている
- 中心を押すと赤みが消え、離すと中心から赤みが広がる
- 赤い斑点が複数ある
- 手のひらも赤くなっている
- 倦怠感やだるさも感じる
など
これらの症状がある場合は、肝臓の病気が原因となっている可能性があります。
肝臓との関係
くも状血管腫は、肝臓の機能低下により起こると考えられています。
肝臓はエストロゲン(女性ホルモン)を分解する働きがあります。肝機能が低下するとエストロゲンの分解が十分に行われなくなり、血液中のエストロゲン濃度が上昇します。エストロゲンには血管を拡張させる作用があるため、皮膚の細い血管(毛細血管)が拡張してくも状血管腫として現れます。
くも状血管腫は、手掌紅斑と同様に、肝硬変などの慢性肝疾患で見られることが多い症状です。
考えられる肝臓の病気
くも状血管腫を引き起こす可能性のある肝臓の病気には、以下のようなものがあります。
肝硬変
くも状血管腫が見られる最も代表的な肝臓の病気です。肝硬変が進行すると、くも状血管腫や手掌紅斑などの皮膚症状が現れることがあります。
慢性肝炎
慢性肝炎が進行して肝機能が低下すると、くも状血管腫が現れることがあります。
アルコール性肝障害
長期間の過度な飲酒により肝機能が低下すると、くも状血管腫が現れることがあります。アルコール性肝硬変では特によく見られます。
肝臓がん
肝臓がんにより肝機能が低下すると、くも状血管腫が現れることがあります。
その他の原因
くも状血管腫は、妊娠中にも見られることがあります。妊娠中はエストロゲンが増加するため、一時的にくも状血管腫が現れることがありますが、出産後には自然に消えることが多いです。また、健康な方でも1~2個程度のくも状血管腫が見られることがあります。ただし、数が多い場合や急に増えた場合は、肝臓の検査を受けられることをおすすめします。
こんな場合は早めに受診を
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- くも状血管腫の数が多い、または急に増えた
- 手のひらが赤い(手掌紅斑)
- 皮膚や白目が黄色くなった(黄疸)
- お腹が張る、足がむくむ
- 倦怠感が強い
- 出血しやすくなった
- 健康診断で肝機能異常を指摘されている
など
くも状血管腫と手掌紅斑が同時に見られる場合は、肝硬変などの肝臓の病気が進行している可能性があります。
当院での検査
当院では、くも状血管腫の原因を調べるために以下の検査を行っています。
血液検査
AST・ALT・γ-GTP・アルブミン・ビリルビン・血小板数などの肝機能の数値を確認します。肝硬変の程度や肝機能の状態を評価します。
エコー検査
腹部エコー検査で肝臓の状態を観察します。肝硬変の兆候、脾臓の腫大、腹水の有無、肝臓がんの有無などを確認できます。