肝嚢胞とは?

肝嚢胞とは、肝臓の中にできる袋状の病変で、内部に液体がたまったものです。健康診断の腹部エコー検査で偶然発見されることが多く、比較的よく見られる良性の病変です。
肝嚢胞のほとんどは先天的なもので、がん化することはありません。多くの場合、症状もなく治療の必要もありませんが、大きさや数によっては経過観察が必要になることがあります。
吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックでは、エコー検査で嚢胞の状態を確認し、治療の必要性や経過観察の方針をわかりやすくご説明します。多くの肝嚢胞は心配のないものですが、気になる所見がある場合は詳しい検査を行い、必要に応じて連携する専門医療機関へご紹介します。
こんな方はご相談ください
- 健康診断で肝嚢胞を指摘された
- 肝嚢胞が大きくなっていると言われた
- 右上腹部に違和感や圧迫感がある
- 嚢胞が複数あると言われた
- 腎臓にも嚢胞があると言われた
- 肝嚢胞について詳しく説明を聞きたい など
肝嚢胞の多くは心配のないものですが、まれに治療が必要なタイプもあります。気になる方は一度検査を受けられることをおすすめします。
肝嚢胞の種類
肝嚢胞にはいくつかの種類があります。
単純性肝嚢胞
最も多いタイプの肝嚢胞です。先天的に胆管の一部が袋状に拡張したもので、内部には透明な液体がたまっています。がん化することはなく、ほとんどの場合は治療の必要がありません。
多発性肝嚢胞
肝臓に多数の嚢胞ができるタイプです。多発性嚢胞腎という腎臓の病気に合併して起こることがあります。嚢胞が増えたり大きくなったりすると、肝臓が腫大して症状が出ることがあります。
感染性肝嚢胞
まれに嚢胞に細菌感染を起こすことがあります。発熱や腹痛などの症状が現れて、治療が必要になります。
腫瘍性嚢胞
非常にまれですが、嚢胞のように見えて実は腫瘍性の病変であることがあります。画像検査で嚢胞の壁が厚い、内部に充実成分があるなどの所見がある場合は、詳しい検査が必要です。
肝嚢胞の症状
肝嚢胞は、ほとんどの場合は症状がありません。
無症状のことが多い
小さな肝嚢胞は症状を起こすことはなく、健康診断の画像検査で偶然発見されることがほとんどです。
大きくなると症状が出ることも
嚢胞が大きくなると、周囲の臓器を圧迫して症状が現れることがあります。
- 右上腹部の圧迫感や違和感
- お腹の張り
- 吐き気
- 背中の痛み など
非常に大きな嚢胞では、腹部の膨満感や食欲低下を感じることもあります。
経過観察が必要な場合
肝嚢胞の多くは治療の必要がありませんが、以下のような場合は定期的な経過観察をおすすめします。
嚢胞が大きい場合
直径5cm以上の嚢胞は、定期的にサイズの変化を確認することがあります。
増大傾向がある場合
検査のたびに嚢胞が大きくなっている場合は、より注意深く経過を観察する必要があります。
嚢胞の数が多い場合
多発性肝嚢胞の場合は、肝臓全体の状態を定期的に確認することがあります。多発性嚢胞腎を合併している場合は、腎臓の経過観察も必要です。
画像所見に気になる点がある場合
嚢胞の壁が厚い、内部に隔壁がある、充実成分があるなど、単純性嚢胞とは異なる所見がある場合は、詳しい検査や経過観察が必要です。
検査と診断
肝嚢胞の診断には、画像検査が中心となります。
エコー検査
腹部エコー検査で、嚢胞の大きさ、数、位置、内部の状態を確認します。単純性肝嚢胞は、内部が黒く(無エコー)、壁が薄く滑らかで、後方エコーの増強が見られるのが特徴です。
CT検査・MRI検査
エコー検査で詳細がわかりにくい場合や、嚢胞の性状をより詳しく調べる必要がある場合は、CT検査やMRI検査を行います。腫瘍性嚢胞との鑑別にも役立ちます。必要に応じて連携する専門医療機関へご紹介します。
血液検査
肝嚢胞自体では肝機能に異常が出ることは通常ありません。ただし、感染を起こしている場合は炎症反応が上昇することがあります。
治療について
肝嚢胞の治療は、症状や嚢胞の状態に応じて判断します。
経過観察
症状がなく、単純性肝嚢胞と診断された場合は、特別な治療は必要ありません。年に1回程度のエコー検査で経過を確認されることをおすすめします。
穿刺吸引・硬化療法
嚢胞が大きく症状がある場合は、針を刺して内部の液体を抜く穿刺吸引を行うことがあります。再発を防ぐために、硬化剤を注入する硬化療法を併用することもあります。
手術
嚢胞が非常に大きい場合や、穿刺吸引を繰り返しても再発する場合は、手術(嚢胞開窓術など)が検討されることがあります。手術が必要な場合は、連携する専門医療機関をご紹介します。