「出血しやすい」と心配な方へ

「あざができやすくなった」「歯磨きで歯茎から血が出る」「ちょっとした傷でも血が止まりにくい」といった症状は、加齢や体質によるものと思われがちです。しかし、出血しやすさの背景に肝臓の病気が隠れていることがあります。
肝臓は、血液を固めるために必要な物質(凝固因子)を作っています。肝臓の機能が低下すると、凝固因子が十分に作られなくなり、出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりします。
吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックでは、肝臓専門医・指導医である院長が出血の原因を精査します。肝臓の病気による出血傾向であれば、原因疾患の治療や経過観察を行います。消化管出血が疑われる場合や緊急性が高い場合は、連携する専門医療機関へ速やかにご紹介します。
こんな症状はありませんか?
- ぶつけた覚えがないのにあざができる
- 小さな傷でも血が止まりにくい
- 歯磨きで歯茎から出血しやすい
- 鼻血が出やすい、止まりにくい
- 皮膚に小さな赤い点々(点状出血)がある
- 便が黒っぽい、または血が混じる
- 倦怠感やだるさも感じる
など
これらの症状がある場合は、肝臓の病気が原因となっている可能性があります。
肝臓との関係
血液を固める働きには、凝固因子というタンパク質が必要です。凝固因子の多くは肝臓で作られています。また、血小板の数を調整する働きにも肝臓が関係しています。
肝臓の機能が低下すると、凝固因子の産生が減少し、出血しやすくなります。さらに、肝硬変になると脾臓が腫れて血小板が壊されやすくなり(脾機能亢進)、血小板の数が減少します。凝固因子の減少と血小板の減少が重なることで、出血傾向が強くなります。
考えられる肝臓の病気
出血しやすさを引き起こす可能性のある肝臓の病気には、以下のようなものがあります。
肝硬変
出血しやすさの原因として最も多い肝臓の病気です。凝固因子の産生低下と血小板の減少により、出血傾向が現れます。また、食道静脈瘤ができると、破裂して大量出血を起こすことがあります。
肝臓がん
肝臓がんが進行すると、肝機能の低下により出血しやすくなることがあります。
慢性肝炎
慢性肝炎が進行して肝硬変に近い状態になると、凝固因子の産生が低下して、出血しやすくなることがあります。
急性肝炎
重症の急性肝炎では、急激に肝機能が低下して凝固因子が作られなくなり、出血傾向が現れることがあります。これは重症化のサインです。
アルコール性肝障害
長期間の過度な飲酒によりアルコール性肝硬変に至ると、出血しやすくなることがあります。
その他の原因
出血しやすさは、血液の病気(白血病、血友病、特発性血小板減少性紫斑病など)、ビタミンK欠乏、抗凝固薬や抗血小板薬の服用などでも起こります。加齢により皮膚や血管がもろくなって、あざができやすくなることもあります。原因を正確に特定するために検査が必要です。
こんな場合は早めに受診を
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 出血しやすさに加えて、皮膚や白目が黄色くなった(黄疸)
- お腹が張る、足がむくむ
- 便が黒っぽい(タール便)
- 吐血した
- 出血が止まらない
- あざが急に増えた
- 倦怠感が強い
- など
便が黒っぽい場合や吐血した場合は、消化管出血の可能性があり、緊急性が高いです。すぐに医療機関を受診してください。
当院での検査
当院では、出血しやすさの原因を調べるために以下の検査を行っています。
血液検査
血小板数、PT(プロトロンビン時間)などの凝固機能を確認します。また、AST・ALT・γ-GTP・アルブミン・ビリルビンなどの肝機能の数値も確認します。
エコー検査
腹部エコー検査で肝臓や脾臓の状態を確認します。肝硬変の兆候、脾臓の腫大、腹水の有無などを観察します。