肝血管腫

肝血管腫

肝血管腫とは?

肝血管腫とは?

肝血管腫とは、肝臓の中にできる良性の腫瘍で、血管が異常に増殖して塊になったものです。肝臓にできる良性腫瘍の中では最も多く、健康診断の腹部エコー検査で偶然発見されることがほとんどです。

肝血管腫は先天的なもので、がん化することはありません。多くの場合、症状もなく治療の必要もありませんが、肝臓がんとの鑑別が重要になることがあります。

吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックでは、肝臓専門医・指導医である院長がエコー検査で血管腫の状態を確認し、肝臓がんなど他の腫瘍との鑑別を行います。典型的な血管腫であれば、安心していただけるよう丁寧にご説明します。追加の検査が必要な場合は、連携する専門医療機関へご紹介します。

こんな方はご相談ください

  • 健康診断で肝血管腫を指摘された
  • 肝臓に腫瘍があると言われて心配
  • 血管腫が大きくなっていると言われた
  • 肝血管腫と肝臓がんの違いを知りたい
  • 右上腹部に違和感や圧迫感がある
  • 定期的な経過観察が必要と言われた など

肝血管腫のほとんどは心配のないものですが、他の腫瘍との鑑別が必要な場合もあります。気になる方は検査を受けられることをおすすめします。

肝血管腫の特徴

肝血管腫には、以下のような特徴があります。

良性の腫瘍

肝血管腫は良性の腫瘍であり、がん化することはありません。「腫瘍」と聞くと心配になりますが、悪性ではないため過度な心配は不要です。

女性に多い

肝血管腫は女性に多く見られます。女性ホルモンとの関連が指摘されていますが、詳しい原因はわかっていません。

大きさは様々

数mm程度の小さなものから、10cmを超える大きなものまで様々です。多くは数cm以下で、生涯を通じてほとんど大きさが変わらないことが多いです。

複数できることもある

肝臓の中に一つだけでなく、複数の血管腫ができることもあります。

肝血管腫の症状

肝血管腫は、ほとんどの場合は症状がありません。

無症状のことが多い

小さな肝血管腫は症状を起こすことはなく、健康診断の画像検査で偶然発見されることがほとんどです。

大きくなると症状が出ることも

血管腫が大きくなると、周囲の臓器を圧迫して症状が現れることがあります。

  • 右上腹部の圧迫感や鈍痛
  • お腹の張り
  • 吐き気
  • 食欲低下 など

非常にまれですが、巨大な血管腫では破裂による出血のリスクがあります。

経過観察が必要な場合

肝血管腫の多くは治療の必要がありませんが、以下のような場合は定期的な経過観察をおすすめします。

初めて指摘された場合

初めて肝血管腫を指摘された場合は、肝臓がんなど他の腫瘍との鑑別が重要です。画像検査で典型的な血管腫の所見が確認できれば、過度な心配は不要です。

血管腫が大きい場合

直径5cm以上の血管腫は、定期的にサイズの変化を確認することがあります。

増大傾向がある場合

検査のたびに血管腫が大きくなっている場合は、より注意深い経過観察が必要です。また、肝臓がんとの鑑別のために追加の検査が必要になることがあります。

典型的な所見でない場合

画像検査で典型的な血管腫の所見が得られない場合は、他の腫瘍との鑑別のために詳しい検査が必要です。

検査と診断

肝血管腫の診断には、画像検査が中心となります。

エコー検査

腹部エコー検査で、血管腫の大きさ、数、位置を確認します。典型的な肝血管腫は、境界明瞭で内部が高エコー(白く見える)の腫瘤として描出されます。

CT検査・MRI検査

エコー検査だけでは診断が難しい場合や、肝臓がんとの鑑別が必要な場合は、造影CT検査やMRI検査を行います。肝血管腫は造影剤の染まり方に特徴があり、典型的なパターンが確認できれば診断が確定します。必要に応じて連携する専門医療機関をご紹介します。

血液検査

肝血管腫自体では肝機能に異常が出ることは通常ありません。ただし、肝臓がんとの鑑別のために腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-IIなど)を測定することがあります。

治療について

肝血管腫の治療は、症状や血管腫の状態に応じて判断します。

経過観察

症状がなく、典型的な肝血管腫と診断された場合は、特別な治療は必要ありません。年に1回程度のエコー検査で経過を確認することをおすすめします。

手術

血管腫が非常に大きく症状がある場合や、破裂のリスクがある場合は、手術(血管腫切除術など)が検討されることがあります。ただし、手術が必要になることはまれです。手術が必要な場合は、連携する病院へご紹介します。

動脈塞栓術

手術が難しい場合に、血管腫に血液を送る動脈を塞いで縮小させる治療が行われることがあります。