便の色が気になる方へ

「便の色がいつもより薄い」「白っぽい便が出る」といった症状は、肝臓や胆道の病気を示す重要なサインです。
通常、便が茶色いのは、胆汁に含まれるビリルビンが腸内で変化した色素によるものです。胆汁の流れが滞ると、この色素が便に届かなくなり、便が白っぽくなったり灰色がかった色になったりします。便の色の変化に気づいたら、早めに検査を受けられることをおすすめします。
吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックでは、肝臓専門医・指導医である院長が便の色の変化の原因を検査いたします。胆道の閉塞や腫瘍が疑われる場合は、CT検査やMRI検査が可能な専門医療機関へ速やかにご紹介します。
こんな症状はありませんか?
- 便の色が白っぽい、クリーム色、灰色になった
- 便が脂っぽく、水に浮きやすい
- 尿の色が濃くなった(茶色っぽい)
- 皮膚や白目が黄色くなった(黄疸)
- 皮膚がかゆい
- 右上腹部に違和感や痛みがある
など
これらの症状がある場合は、肝臓や胆道の病気が原因となっている可能性があります。
肝臓との関係
便の色は、肝臓で作られる胆汁と深く関係しています。胆汁は肝臓で作られ、胆のうに蓄えられた後、胆管を通って十二指腸へ分泌されます。胆汁に含まれるビリルビンが腸内細菌によって分解され、ステルコビリンという茶色の色素になることで、便は茶色くなります。
肝臓の機能が低下して胆汁が十分に作られなくなったり、胆管が詰まって胆汁が腸に届かなくなったりすると、便に色素が供給されず、便が白っぽくなります。灰白便は胆汁の流れに問題があることを示す重要なサインです。
考えられる肝臓の病気
便が白っぽくなる症状を引き起こす可能性のある肝臓の病気には、以下のようなものがあります。
慢性肝炎
肝臓の炎症が長期間続く病気です。進行して肝機能が低下すると、胆汁の産生が減少し、便の色が薄くなることがあります。
急性肝炎
肝臓に急激な炎症が起こる病気です。重症の場合、胆汁の流れが滞り、便が白っぽくなることがあります。尿の濃染や黄疸を伴うことが多いです。
肝硬変
慢性肝疾患が進行し、肝臓が硬くなった状態です。肝機能の低下により胆汁の産生が減少して、便の色が薄くなることがあります。
肝臓がん
肝臓がんが胆管を圧迫すると、胆汁の流れが妨げられ、便が白っぽくなることがあります。
原発性胆汁性胆管炎
免疫の異常により胆管が障害される病気です。胆汁の流れが悪くなり、便の色が薄くなることがあります。
その他の原因
便が白っぽくなる原因として、胆石や胆管がん、膵臓がんなどによる胆道の閉塞があります。これらは胆管を物理的に塞いで胆汁の流れを止めるため、灰白便の原因となります。また、バリウム検査後は一時的に便が白くなることがありますが、これは病的なものではありません。
こんな場合は早めに受診を
- 便が白っぽい状態が続いている
- 尿の色が濃くなった
- 皮膚や白目が黄色くなった(黄疸)
- 発熱や腹痛を伴う
- 皮膚のかゆみがある
- 体重減少や食欲不振がある
など
灰白便に黄疸や尿の濃染を伴う場合は、胆道に閉塞が起きている可能性があります。早急に検査を受けてください。
当院での検査
当院では、便の色の変化の原因を調べるために以下の検査を行っています。
血液検査
ビリルビン、AST・ALT・γ-GTP・ALPなどの肝機能・胆道系の数値を確認します。胆道の閉塞があるかどうかを判断する手がかりになります。
エコー検査
腹部エコー検査で肝臓や胆のう、胆管の状態を観察します。胆管の拡張、胆石、腫瘍の有無などを確認できます。