薬物性肝障害とは?

薬物性肝障害とは、薬やサプリメントが原因で肝臓に障害が起こる病気です。処方薬だけでなく、市販薬や健康食品、漢方薬なども原因となることがあります。
薬物性肝障害は、薬を飲み始めてから数日~数か月で発症することが多いですが、長期間服用した後に発症することもあります。多くの場合、原因となる薬を中止することで改善しますが、まれに重症化することもあるため、早期の発見と対応が大切です。
吹田市山田の山田駅前もりした内科クリニックでは、服用歴を詳しくお聞きし、血液検査とエコー検査で肝臓の状態を評価します。原因薬剤が特定できれば、中止後の経過観察を行い、肝機能の改善を確認します。
こんな方はご相談ください
- 新しい薬を飲み始めてから肝機能異常を指摘された
- サプリメントや健康食品を日常的に摂取している
- 複数の薬を服用している
- 倦怠感、食欲不振、吐き気などの症状がある
- 皮膚や白目が黄色くなった(黄疸)
- 原因不明の肝機能異常が続いている など
薬を飲み始めてから体調の変化を感じた方は、お早めにご相談ください。
薬物性肝障害の原因
薬物性肝障害は、様々な薬剤が原因となります。
処方薬
抗生物質、解熱鎮痛薬、抗てんかん薬、降圧薬、抗がん剤など、多くの処方薬で肝障害が報告されています。どの薬でも起こる可能性があり、「この薬なら安全」と言うことはできません。
市販薬
風邪薬や解熱鎮痛薬など、ドラッグストアで購入できる市販薬でも肝障害を起こすことがあります。
サプリメント・健康食品
「天然成分だから安全」とは限りません。サプリメントや健康食品による肝障害は近年増加しています。特にダイエット目的のサプリメントや、海外から個人輸入した製品には注意が必要です。
漢方薬
漢方薬も薬物性肝障害の原因となることがあります。体質に合わない漢方薬を長期間服用すると、肝臓に負担がかかることがあります。
薬物性肝障害のタイプ
薬物性肝障害は、障害のパターンによっていくつかのタイプに分けられます。
肝細胞障害型
肝臓の細胞が直接ダメージを受けるタイプです。AST・ALTが大きく上昇することが特徴です。薬物性肝障害の中で最も多いタイプです。
胆汁うっ滞型34>
胆汁の流れが悪くなるタイプです。ALP・γ-GTPが上昇し、黄疸やかゆみが現れることがあります。
混合型
肝細胞障害型と胆汁うっ滞型の両方の特徴を持つタイプです。
薬物性肝障害を放置すると?
薬物性肝障害は、原因となる薬を中止すれば多くの場合は改善します。しかし、原因に気づかず服用を続けると、肝障害が悪化することがあります。
まれに劇症肝炎へと重症化し、命に関わることもあります。薬を飲み始めてから倦怠感や食欲不振、黄疸などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
検査と診断
薬物性肝障害の診断には、服用歴の確認と検査を組み合わせて行います。
服用歴の確認
いつからどのような薬を飲んでいるか、サプリメントや健康食品を摂取しているかを詳しくお聞きします。受診の際は、お薬手帳やサプリメントの現物をお持ちいただくと診断に役立ちます。
血液検査
AST・ALT・ALP・γ-GTP・ビリルビンなどの数値を確認し、肝障害のタイプや重症度を評価します。また、ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎など、他の原因を除外するための検査も行います。
エコー検査
腹部エコー検査で肝臓や胆道系の状態を確認します。他の病気が隠れていないかを調べます。
治療について
薬物性肝障害の治療は、原因となる薬の中止が基本です。
原因薬剤の中止
原因と考えられる薬やサプリメントの服用を中止します。多くの場合、中止から数週間~数か月で肝機能が改善します。
対症療法
症状が強い場合は、肝臓を保護する薬や点滴で治療します。
重症例への対応
重症化している場合や劇症化のリスクがある場合は、入院での治療が必要になります。当院では連携する基幹病院・専門医療機関へ速やかにご紹介できる体制を整えています。
今後の薬の選択
原因となった薬が特定できた場合、今後その薬を避ける必要があります。代わりの薬を選択できるよう、処方医と連携して対応いたします。